被害者側としては、相手が示談を申し入れてきても何の準備もなしに応じるのは無謀
です。
交渉を有利に進めるためにはそれなりの事前準備が必要です。
≪法的に妥当な損害賠償額を計算しておく≫
専門家に聞くなどして逸失利益や慰謝料の計算を予めしておきます。
請求できる正当な金額の目安をつけておかないと、相手の提示額が妥当かどうか分か
りません。
また、自分で計算してみることにより、相手の主張が正当かどうかも分かってきます。
≪要求金額は上乗せして提示する≫
示談交渉は1回でまとまるということはあまりありませんので、目安とする金額に上乗
せすることはテクニック上重要なことです。
しかし、極端な金額では説得力がありません。
あくまでも根拠のある金額を提示してこそ、譲歩するときに意味をもってくるのです。
≪加害者側の資産を調査する≫
1、加害者が加入している保険の内容を事故発生の時点で確認しておく。
2、任意保険に入っていなかったり、損害額が保険の限度額を超えそうな場合は、相
手側の支払能力・資産状況を調べておく必要があります。
※自宅が自己所有であるかどうか、担保権がついているかなどは登記所でわかりま
す。損害額が大きい場合は興信所に依頼した方がいいでしょう。
≪過失を吟味する≫
・交通事故で被害者にも過失があった場合、損害賠償額を決める際にそのことが考慮
されます(過失相殺)。
・加害者側の過失が100%とされる例は少ないので、被害者側としてはどの点を認め
なければならないか、否定できるのはどの点かを十分吟味しておきます。
※判断が難しければ専門家に聞くなどして、過失相殺の割合の目安をつけておきまし
ょう。
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